HOME > レーザー治療とは > PLDD治療現場からの声

PLDD治療現場からの声

PLDD治療(椎間板ヘルニアに対するレーザー治療)を行っている施設は国内に複数存在します。 それぞれの治療施設によって特色はさまざまであろうかと思いますが、そんな中で、われわれ北青山Dクリニックの特徴は何かと問われれば、なにより "治療の適応についてまじめに検討し、依頼されれば全力を尽くす" ことであろうと考えています。

合併症が少なく、短時間で受けることができるPLDDではありますが、保険適応されていない治療であるということもあり、期待に添えるだけの効果を出せるか否かをまじめに考え、その見解について正直にお話して治療に臨まないと、患者さんの満足のいく結果が得られないだろうと考えています。

しかし、その治療の簡便さから、強い治療希望を訴えられ、ある意味こちらの意に反して治療を行う方がいらっしゃらないわけではありません。中には医師の予想に反して高い改善効果を得られた方も確かにおられます。しかしそのことは医療としてはあまり望ましい形ではないのではないかと思います。

PLDDは魔法の治療法ではありません。 TVなどでの報道では、あたかも"そうである"かのような取り扱いをされることがあり、こうしたことが多くの誤解を生んだり、治療はできないと診断されがっかりさせたり、治療を受けても十分な効果が得られなかったとして落胆を生んだりといったことを生じさせているように思います。

PLDDで効果を出すには医学的な根拠とそれに基づく治療戦略が存在します。どのような治療であっても100%の治療効果を期待できるものはなく、反対にリスクが全くないものもありませんが、やはり、それぞれの治療ツールには担うことのできる守備範囲がある程度決まっているのです。 得られる治療効果の予想が低い場合にそのようにお話しすると、強い期待を持って来院された方を落胆させることもしばしばなのですが、それはPLDDをあくまでも椎間板治療のひとつのツールとしてとらえているからに他なりません。 こうしたポリシーはこの治療を始めたころから一貫して変えていないわれわれの信念です。

PLDDの可能性

このような治療を行っていると、本当にさまざまな方が来院されます。2011年はその年初にTVで紹介されたこともありその傾向が顕著でした。

2011年1年の統計では"病態が椎間板ヘルニアだけの方"は全来院者数の1割程度しかいませんでした。そして、来院された方の多くは今まで複数の病院、医師を受診し治療を受けたが症状が改善しない、その他の治療を試してみたがやはり効果が得られなかったというような方々でした。
そうした患者さんの多くは"椎間板ヘルニア"だけではない病態を同時に持っていらっしゃいます。個々人にそれぞれの事情があり、入院加療ができないような事情を持っていらっしゃる方もかなり多いようです。

こうした場合、治療を受けることを強く要望されることがあります。一般的には治療をしてもあまり効果が望めないとお話しているにもかかわらずです。 まったく椎間板ヘルニアがないというような場合にはさすがに治療をお受けすることはありませんが、病態の一部に椎間板ヘルニアが存在する場合には治療をお引き受けすることがあります。 このようにして治療をお受けしたことにより気づいた事実は、全くすべての症状が改善するという方はさすがにほとんどおられませんが、困っておられる症状のある程度の部分が改善されるということは、かなり多いということです。

どのような治療にも"治療適応"というものがあります。
PLDDにも当然、治療適応があり、すべての椎間板ヘルニア、頸椎腰椎関連疾患に対応できる治療ではありません。当院では一般的な治療の適応よりやや厳しく適応を決めて治療を行おうとしているのですが、一般的な治療適応から外れると考えられる病態であっても、椎間板ヘルニアという病態を含んでさえいればかなりの確率で何かしらの症状の改善が得られているという事実があります。 一般的には治療適応から逸脱して治療を行うことは望ましいことではありません。 しかし、病態の一部に椎間板ヘルニアを持ち、困っている症状が全く改善されないまま、半分治療を投げられているような状態で日々を過ごす方々にとってみれば、一縷の望みとなりうる治療ではあると思います。

保険診療では対応できない治療であることもあり、全国どこでも同じ質の治療が受けられるというようなものではありませんが、しっかりした治療実績があり、病態について真剣に検討してくれるような施設で治療を受けることができれば、予想以上の効果が得られるかもしれません。
治療適応はある意味、"現時点で最も効果が得られるだろうと考えられている病態の最小公倍数"だと解釈できます。したがって、どのような治療であっても適応はどんどん変わっていくものなのだろうと思います。 PLDDもまた、いまだ治療の質が改善し続け未知の可能性を秘めた発展途上の治療なのです。