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リハビリについて

PLDD治療後の注意点

治療後も今までの日常生活を変える必要は基本的にはありません。
ただ、今まで以上にアクティヴになるには多少時間を必要です。

日帰りでできる治療とは言っても手術は手術です。体を支える構造の一部である椎間板に"減圧"操作を加えるわけですから、バランスが変わることによって必ずしも良い方ばかりではない変化をきたす可能性もあります。

当クリニックではPLDD治療後、原則として以下のようなことをお願いしています。

すぐに運動の再開が可能であることをうたう施設もあるようですが、長期的に良好な状態を維持するためには治療後まもなくの数週間をいたずらに無理をするのはあまり得策ではないと考えています。

当クリニックでは治療後2週間で診察を受けていただきますが、個々の病状でその後の運動再開の時期などは異なりますので、その際に症状を判断して説明するようにしています。

PLDD治療を受ける方の平均年齢が50歳前後だということもあるのかもしれませんが、ゴルフをやりたくてこの治療を希望される方が非常に多いようです。治療によって確かに腰痛などのヘルニア症状は緩和されることは多いのですが、一方でゴルフ自体が腰や首にはもともとよくないスポーツであることは覚えておいた方がよいでしょう。

腰痛の原因とは

腰痛の原因は筋肉や筋膜の問題であったり原因がはっきりしないものがほとんどです。"腰痛"というと"
椎間板ヘルニア"を思い浮かべる方は多いと思いますが、実際には腰痛の原因に占める椎間板ヘルニアの割合はそれほど高いものではありません。

腰痛や肩こりは二足歩行をし始めた人類にとってある意味必然といえる症状であるとはよく言われます。
四足で歩く場合、当然のことながら体重はほぼ四等分に分散され、腰となる部分に体重が集中することはありません。二足歩行をする人間の場合、腰より上で体重の約65~70%の重さがあると言われていることからして腰の負担は相当のものであることが想像されるでしょう。しかも人間はまっすぐ直立しているばかりではありません。体を傾けると腰にかかる重さはその何倍にも達します。

腰椎にかかわる異常を生じる原因、椎間板ヘルニアの発生などについては原因不明とされていますが、一般的には力学的な問題がほとんどだと認識されています。つまり

などです。
これらの点についてはことさら指摘されなくても何となく想像はつくでしょう。
こうしたことは"過重負担の偏り"を引き起こします。もっと全体で分散させれば一か所に負担が集中せずに済むものが、偏りを作ることによってある部分に重さが集中し、そのことに耐え切れずに椎間板を代表とする骨格構造の破綻が生じます。
自分でもなんとなく自覚があるのにそれを改善できずに何年…というそのことが後々なかなか改善できないいろいろな問題を生じる原因であることはやはりしっかりと認識しておく必要があると思います。

椎間板ヘルニアなど外科的な治療が必要となった場合、"再発"について心配される方は多いと思います。実は治療後の再発は術式間の差はあまりありません。結局は自分の中にある根本的な原因を取り除かなければ、同じことの繰り返しになることはある意味自明の理です。

対症療法を繰り返せばよいというものでもない

"ぎっくり腰"や慢性的な腰痛などでは、鎮痛剤の内服、外用、代替治療といわれる整体、鍼灸、カイロプラクティック、マッサージなどを繰り返される方がほとんどだと思います。
よく耳にするのは「今までは・・・で治っていたのに今回は治らないんです」というセリフです。
体に負担の少ない治療で症状が改善するのはそれはそれでよいことだと思います。つらい症状を緩和するのにどの方法が間違いということはないと思います。しかし結局は発生した症状の原因を治療しているわけではないということはしっかり認識しておく必要があります。
そのような対症療法を繰り返したのち、改善させるのが非常に難しい、すべり症、側彎、椎間板へルニア、脊柱管狭窄などが生じてしまった例は本当にたくさん見ます。

そういった意味でも自分にある問題点を正確に把握する必要があるではないかと思います。 まずはしっかりと診断できる医師の診察を受けることをお勧めします。1回の外来ではなかなか矯正できるところまで持っていけないことがほとんどでしょうが、自分の抱える問題点を浮き彫りにして自身で認識することはなにより腰痛改善の早道となることでしょう。

椎間板ヘルニアの予防

腰痛の原因の項でもお話ししましたが、椎間板ヘルニアの発生についてはほとんどの場合原因不明とされています。
ただ、やはり物理的力学的な問題であろうというのは一般的な認識です。また、ヘルニアが遺伝的に生じることもないわけではありませんが、これは非常にまれなことだと考えてくださって結構です。

結局のところ、体を支える背骨(椎体)にかかる負担の偏りをなくす、背骨に無理させないというのがヘルニアの予防には最も重要だと思われます。したがって、椎間板の発生原因は腰痛の発生原因とほぼ同じとなります。
すなわち

これらがヘルニアを予防する上で非常に重要な要因となるのは間違いありません。

一般的に"よい姿勢"と呼ばれる姿勢は実はあまり良い姿勢ではないことがあります。若干おなかを出して胸を反る姿勢を"よい"と判断されることは多いのですが、腰が前に"入った"姿勢は腰の負担を増やしひいてはヘルニアを引き起こしやすい下地を作っていることが多いようです。正しい姿勢を指導してくれる具体的な施設はあまりないようですのでどうしたらとはなかなか言えませんが、思ったよりもおなかを引っ込めて胸を張りすぎずにまっすぐ立つことを心掛けてください。座っているときも同様。お尻を前に持ってきて後ろに反り返るようにリラックス?して座っていたり、前かがみ過ぎる座り方も腰の負担を増やします。できるだけ深く座り、背もたれにあまりもたれかからないようにすっとまっすぐ座ることを心掛けてみてください。

仕事の都合上、そうしても無理な姿勢が続く、無理な動作が続くなどどうしても偏った体の使い方をしなければならないことも多いと思います。ある意味同市模様もないことではあるのですが、その中でもいくらかの工夫をするようにするというのが背骨を健康に長持ちさせる秘訣であることは知っておいてください。